6月は芒種(ぼうしゅ:種まき)の季節――。
話題の新NISAを始めたいと考える人もいるでしょう。
でも新NISAって国の制度なんだからどこも同じでしょう?
確かに国が定めた条件はどこも同じです。
【国が定めたNISA制度】
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
非課税保有期間 | 無制限 | 無制限 |
口座開設期間 | 恒久 | 恒久 |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有限度額 | 合計1,800万円 | |
(内数なし) | 1,200万円(内数) | |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した 一定の投資信託 |
上場株式・投資信託等 |
対象年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
しかし上記以外の商品内容は、提供する証券会社・銀行によって違いが出てきます。
とりわけ重要なのは、利用者にとって選択肢が豊富にあるかどうかですね
そこで今回は、つみたて投資枠の取扱銘柄数をランキングでご紹介していきます。
◆つみたて投資枠の取扱銘柄数ランキング
それでは、つみたて投資枠の取扱銘柄数が多いベスト10(2024年6月現在)をご紹介します。
金融機関名 | 取扱銘柄数 | |
1位 | 松井証券 | 234本 |
2位 | SBI証券 | 230本 |
3位 | マネックス証券 | 228本 |
4位 | 楽天証券 | 223本 |
5位 | auカブコム証券 | 221本 |
6位 | SMBC日興証券 | 149本 |
7位 | 岡三証券 | 93本 |
8位 | 大和証券 | 36本 |
9位 | GMOクリック証券 | 35本 |
10位 | 三菱UFJ銀行 | 24本 |
やはり証券会社が取り扱い数が多く、しかもネット証券会社にその傾向が強く出ていますね。
そんな中、10位に三菱UFJ銀行が入ったのは、銀行界の意地のように感じられます。
それでは個別にご紹介していきます!
第1位 松井証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
松井証券 | 234本 | 100円 | 毎日/毎月 | 松井証券ポイント(最大1%) | 非対応 |
1位に輝いたのは松井証券🥇
1918年〈大正7年〉創業と老舗ですが、国内でいち早くインターネット証券を始め業績を伸ばしました。
投資信託に関しては、
低コストでわかりやすい
という点を重視しており、新NISA「つみたて投資枠」はこのコンセプトに合致。
金融庁が定めた対象の投資信託のうち、最多の234本を取り揃え力を入れています。
最低積立金額は100円、積立頻度は「毎日」と「毎月」が選べますが、クレカ積立には対応していません。
投信残高に対するポイント還元率は業界最高の最大1%です!
詳細は公式サイトをご参照ください。
【公式サイト】
松井証券のNISA
第2位 SBI証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
SBI証券 | 230本 | 100円 | 毎日/毎週/毎月 | Pontaポイント dポイント Vポイント PayPayポイント JALマイル |
三井住友カード (0.5%~5.0%) |
2位に付けたのはSBI証券🥈
前身は1944年〈昭和19年〉創業の大沢証券ですが、SBIグループの傘下となり業容を拡大しました。
現在はインターネット証券最大手となり、口座数では野村證券を上回る規模となっています。
新NISA「つみたて投資枠」に関しては、金融庁が定める「つみたて投資枠」対象商品のほとんどをラインナップ。
最低積立金額100円、積立頻度は「毎日」「毎週」「毎月」が選べて取り回しも良好です。
主要な5種類のポイント
- Pontaポイント
- dポイント
- Vポイント
- PayPayポイント
- JALマイル
を付与可能で、クレカ積立でクレジットカードのポイントも貯まります。
総合的には、SBI証券が一番おすすめと言えるでしょう!
第3位 マネックス証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
マネックス証券 | 228本 | 100円 | 毎日/毎月 | マネックスポイント | dカード マネックスカード (1.1%) |
3位にはマネックス証券が入りました🥉
マネックス証券は1999年、ソニーグループと松本大氏の共同出資により設立された新興企業です。
現在はNTTドコモの連結子会社であり、クレカ積立にはdカードが採用されています。
ネットワーク時代を先取りした新しい金融インフラの構築
を企業理念としており、つみたて投資枠には228銘柄を準備しました。
マネックスポイントの還元率は最大0.08%。
貯まったポイントは再投資や手数料に使えるほか、主要なポイントサービス
- dポイント
- Amazonポイント
- Vポイント
- Pontaポイント
- nanacoポイント
- WAONポイント
- ANAマイル
- JALマイル
に交換も可能です。
日本赤十字社への寄付もできます!
第4位 楽天証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
楽天証券 | 223本 | 100円 | 毎日/毎月 | 楽天ポイント | 楽天カード (0.5%~1.0%) |
楽天証券の前身は、1999年に設立されたDLJディレクトSFG証券です。
2003年に楽天グループの傘下となり、現在の社名となりました。
楽天経済圏を背景に成長し、ネット証券業界第2位までシェアを伸ばしました。
つみたて投資枠の取り扱い銘柄数は223本で、顧客ニーズを満たすには申し分ありません。
ポイントは楽天ポイント、クレカ積立は楽天カード。
楽天ファンは楽天証券一択となるでしょう!
第5位 auカブコム証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
auカブコム証券 | 221本 | 100円 | 毎月 | Pontaポイント | au PAYカード (1.0%~3.0%) |
auカブコム証券の前身は、1999年に設立された日本オンライン証券およびイー・サンワ証券。
この2社が合併してカブドットコム証券(三菱UFJ系列)となり、2019年にauグループが資本参加して、現在の体制となりました。
つみたて投資枠の取り扱い銘柄数は221本で、ネット証券はどこも高水準といえます。
ポイント付与はPontaポイント、クレカ積立はau PAYカード。
クレカ衝立のポイント還元率は通常1.0%ですが、「auマネ活プラン」に加入し「NISA口座」と「au PAY ゴールドカード」を保有することで、ポイント還元率は最大3.0%となります。
3.0%は12か月限定で、その後は2.0%となります
第6位 SMBC日興証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
SMBC日興証券 | 149本 | 1,000円 | 毎月 | dポイント | 非対応 |
SMBC日興証券は、かつての四大証券の一角「日興証券」を前身としています。
2009年に三井住友FGの傘下に入り、現在の体制となりました。
つみたて投資枠の取り扱い銘柄数は、大手証券では最大の149本。
クレカ積立は非対応ですが、毎月の積立金額に応じてdポイントをプレゼントしています。
1万円ごとに3ポイントなので還元率0.03%ですね
第7位 岡三証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
岡三証券 | 93本 | 1,000円 | 毎月 | 非対応 | 非対応 |
岡三証券は準大手の一角ですが、「岡三オンライン」でネット証券的な顔も持っています。
トレーダーツールが有名ですが、プロ志向の方以外はあまり関係ないでしょう。
つみたて投資枠の取り扱い銘柄数は93本。
ネット証券に比べると見劣りしますが、実際はこれくらいでも十分なのでしょう。
第8位 大和証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
大和証券 | 36本 | 100円 | 毎日/毎週/毎月 隔月/3,4,6ヶ月毎 |
非対応 | 非対応 |
大和証券は、かつての四大証券の一角で、現在も大手総合証券グループの中核企業です。
つみたて投資枠の36本は多くはないですが、国内外の投資商品を一通りカバーしています。
最低100円から積立可能で、頻度が細かく選べる取り回しは業界最高水準と言えるでしょう。
ポイント付与やクレカ積立には対応していません
第9位 GMOクリック証券
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
GMOクリック証券 | 35本 | 100円 | 毎月 | 非対応 | 非対応 |
GMOクリック証券は2005年、GMOインターネットグループの子会社として発足しました。
手数料の安さに重点を置く戦略で、設立以来、業界に価格破壊を巻き起こしてきました。
つみたて投資枠は手数料無料の商品が多いので、GMOの特徴を生かしにくいですね
取扱銘柄数は35本と、ネット証券にしては少ない取り扱いとなっています。
第10位 三菱UFJ銀行
取扱銘柄数 | 最低積立金額 | 積立頻度 | ポイント付与 | クレカ積立 | |
三菱UFJ銀行 | 24本 | 1,000円 | 毎月 | Pontaポイント | 非対応 |
唯一、銀行でベスト10に入ったのが三菱UFJ銀行。
取扱銘柄数24本は、銀行界トップとなっています。
最低積立額:1,000円、積立頻度:毎月は標準的な対応。
クレカ積立には対応しませんが、積立額に応じてPontaポイントがもらえます。
10,000円につき30ポイントです!
◆まとめ
という訳で今回は、つみたて投資枠の取り扱い銘柄数が多い証券会社・銀行をランキングでご紹介してきました。
せっかくお得な制度なので、金融機関もよく考えることが大切ですね
この記事が皆さんの参考になると嬉しいです✨
こちらの記事も読まれてます!
コメント