6月は芒種(ぼうしゅ:種まき)の季節――。
終の棲家を決断し、住宅ローンを考える人もいるでしょう。
そこで今回は、住宅ローンの金利が安い銀行をランキングでご紹介していきます。
でも住宅ローンの金利ランキングってどこも同じでしょう?
確かに同じ条件でランキングすれば同じ結果になるはずです。
しかしサイトによってランキング条件が異なるのです。
サイト名 | ランキング条件 |
モゲチェック | 厳選20銀行の最新情報から比較 |
価格.com | 金融機関約25社、掲載プラン約700件以上から比較 |
SUUMO | SUUMO住宅ローンページに掲載している銀行の住宅ローンを対象 |
当サイトのランキングは、メガバンク・地銀・ネットなどすべての銀行を対象としているところが特徴です。
それでは見てまいりましょう!
◆住宅ローンの金利が安い銀行ランキング
それでは住宅ローンの金利が安い銀行ベスト10(2024年6月現在)をご紹介します。
銀行名 | 住宅ローン金利 | |
1位 | auじぶん銀行 | 0.169% |
2位 | 紀陽銀行 | 0.280% |
3位 | SBI新生銀行 | 0.290% |
4位 | みなと銀行 | 0.295% |
4位 | 関西みらい銀行 | 0.295% |
6位 | 住信SBIネット銀行 | 0.298% |
7位 | 横浜銀行 | 0.300% |
8位 | PayPay銀行 | 0.315% |
9位 | 池田泉州銀行 | 0.320% |
10位 | 中国銀行 | 0.325% |
10位 | 四国銀行 | 0.325% |
ネットバンクと地銀ばかりでメガバンクはベスト10には入りませんでした。
しかも地銀7行のうち、4行は関西地銀ということで、西低東高の傾向が見られますね。
ここに紹介している金利は最安金利であり、適用条件が付くものが多くあります。
その条件も含めて個別にご紹介していきます!
第1位 auじぶん銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
auじぶん銀行 | 0.169% | ・新規借入限定 ・変動金利 ・au回線、じぶんでんき、指定ネットサービス、J:COMを契約した場合 |
1位に輝いたのは auじぶん銀行🥇
2008年にKDDIと三菱東京UFJ銀行(当時)が折半出資で設立したネット銀行です。
預金も貸金も金利競争に強く、住宅ローンは唯一の0.1%台で他社を引き離していますね
auじぶん銀行では、まず新規借入で変動金利を選ぶと0.319%が適用されます。
そこから、
- au回線契約 ▲0.07%
- じぶんでんき契約 ▲0.03%
- J:COM NET またはコミュファ光を契約 ▲0.03%
- J:COM TV を契約 ▲0.02%
と割引となり、全部契約すると0.169%となるのです。
携帯、電気は必ずどこかと契約するものだから無駄にはなりません。
ネットと有料TVもその分金利が安くなるから、入った方がオトクでしょう
第2位 紀陽銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
紀陽銀行 | 0.280% | ・適用期間:2024年6月10日(月)~2024年7月9日(火) ・手数料定率プラン(借入金額×2.20%(税込)) ・変動金利型 |
2位には紀陽銀行が入りました🥈
紀陽銀行は和歌山県を地盤とする第一地銀ですが、ここまで低金利を提供するとは、関西は競争が激しいのでしょう。
優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で手数料定率プランを選ぶのみ。
手数料は例えば3,000万円の借入だったら66万円になります。
最初にそれだけの自己資金が必要となりますが、地銀で0.28%は頑張ってると思います
第3位 SBI新生銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
SBI新生銀行 | 0.290% | ・申込または契約期間:2024年4月1日(月)~2024年9月18日(水) ・借入期間:2024年10月31日(木)まで ・手数料定率型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利(半年型) |
3位にはSBI新生銀行が入りました🥉
SBI新生銀行は、SBIホールディングス傘下の普通銀行で、日本長期信用銀行を前身としています。
長銀は1998年10月に破たん。
外資主導で再建され、2000年6月には新生銀行に名称を変更。
その後、SBIホールディングスの子会社となり、現在の名称となりました。
ここも優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で手数料定率プランを選ぶのみ。
手数料も他行と同じ2.2%となっています
第4位 みなと銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
みなと銀行 | 0.295% | ・融資手数料型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利 |
みなと銀行は神戸に本店を置く第二地銀です。
阪神銀行と兵庫銀行をルーツとしており、現在はりそなホールディングスの傘下となっています。
ここも優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で手数料定率プランを選ぶのみ。
第二地銀で0.30%を切ることができるのは、大手金融グル―プに属しているからなのでしょう
第4位 関西みらい銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
関西みらい銀行 | 0.295% | ・2024年4月1日(月)~2024年9月30日(月)の期間に事前審査を申込 ・融資手数料型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利 ・以下【A】【B】【C】すべてを利用 【A】給与振込 【B】りそなグループアプリ 【C】りそなカード(クラブポイントプラス)、公共料金自動引落(1項目以上) 、iDeCo(イデコ)加入、積立式定期預金または積立投信(1万円以上/月)のいずれか1項目 |
関西みらい銀行は、大阪市に本店を置く第一地銀です。
近畿大阪銀行(大阪銀行、近畿銀行)と関西アーバン銀行(関西銀行、幸福銀行、びわこ銀行)をルーツとしており、現在はりそなホールディングスの傘下となっています。
みなと銀行と同じ金利なのは、同じ金融グループであることも関係しているのでしょう。
しかし、金利の適用条件は関西みらい銀の方が厳格。
給振指定やカードを作るなど、いわゆる囲い込み戦略が取られていますね
第6位 住信SBIネット銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
住信SBIネット銀行 | 0.298% | ・変動金利 ・物件価格の80%以下で借り入れの場合 |
住信SBIネット銀行は名前の通り、
- 三井住友信託銀行
- SBIグループ
が、2007年に共同で設立したネットバンクです。
銀行でありながら正社員の半数がシステム開発等に従事し、IT技術を駆使した金融サービスを展開。
審査のほとんどをAIで完結させ、維持費のかさむ直営の支店は持っていません。
経費率ではメガバンクや地銀の多くが60~70%台で並ぶのに対して、住信SBIネット銀は50%を切っています。
銀行というよりはテック企業ですね
優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で自己資金割合が20%以上というもの。
自己資金割合が高い方がデフォルトリスクが低いため、金利を低くできるのでしょう。
こんなところにもテック企業らしさが出ています
第7位 横浜銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
横浜銀行 | 0.300% | ・申込期間:2024年4月1日(月)から2025年3月31日(月) ・融資手数料型金利プラン(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・横浜銀行にて給与振込 ・スマホアプリ「はまぎん365」を利用 |
横浜銀行は名前の通り横浜市に本店を置く第一地銀。
預金は17兆円、貸出金は14兆円を超え、単体では日本最大の地方銀行です。
住宅ローン金利の下限は堂々の0.300%。
メガバンクなどとの競争が激しい一方で体力もあるため、この金利が提供できるのでしょう
優遇金利の適用条件は、手数料型金利プラン(融資額の2.2%)を選択するほか、給振指定とスマホアプリの利用が必要です。
第8位 PayPay銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
PayPay銀行 | 0.315% | ・変動金利 ・借入総額が、物件購入価格および建築請負価格の合計額に対して90%以内 |
PayPay銀行は、2000年10月に開業したジャパンネット銀行を源流としています。
2006年にヤフーが資本参加し、2018年には同社の連結子会社へ。
2021年4月にPayPay銀行へ商号を変更し、現在の形となりました。
約6000万人のPayPay登録ユーザーを背景にサービスを拡大。
個人向け金融ではメガバンクをしのぐ存在となっています
優遇金利の適用条件は、変動金利で自己資金割合が10%以上というもの。
給振や公共料金引き落としの縛りをもうけないのは、ネット銀行に共通しています。
ネット銀行は旧来型の総合取引よりも、スポット取引で利益を出していく戦略なのでしょう
第9位 池田泉州銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
池田泉州銀行 | 0.320% | ・融資手数料型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利型 |
またしても関西地銀がランクインしました!
池田泉州銀行は大阪市に本店を置く第一地銀。
2010年〈平成22年〉5月1日、いわゆる戦後地銀である池田銀行と泉州銀行が合併して発足しました。
第二次世界大戦後の1950年〈昭和25年〉から1954年〈昭和29年〉にかけての日本で設立された12の地方銀行の総称。
金利の適用条件はシンプルで、変動金利で融資手数料型(借入金額×2.2%(消費税込み))を選択すること。
関西の方は上位にランキングされた地銀を比較して、自分に合ったローンを選ぶと良いでしょう
第10位 中国銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
中国銀行 | 0.325% | ・手数料定率タイプ(融資額×2.20%+33,000円※最低143,000円) ・期間金利変動(6か月固定) |
中国銀行は岡山県に本店を置く第一地銀です。
実直であまり無理をしない印象がありますが、住宅ローンには力を入れてるんですね
金利の適用条件はシンプルで、変動金利で融資手数料型を選択すること。
手数料の算式は(借入金額×2.2%+33,000円※最低143,000円)となっており、手数料は若干シビアとなっています。
第10位 四国銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
四国銀行 | 0.325% | ・2024年12月31日(火)までに住宅ローンを実行 ・変動金利専用型(融資手数料:融資金額×2.20%(税込)が必要) ・同行が定める「サステナブル住宅認定基準」に該当するエコ住宅であること ・下記のうち、2項目以上の契約がある、または住宅ローン融資までに申し込み ○給与振込 ○フォーシーカード(クレジットカード) ○カードローン、または各種無担保ローン商品 ○各種積立商品(定期・投信) ○四国銀行アプリ ○スマート通帳 |
四国銀行は高知県に本店を置く第一地銀。
イメージキャラクターは今も昔も島崎和歌子さんです!
四国で0.325%は頑張っていますが、金利適用条件は複雑ですね。
高知県内に住んでいて四国銀行がメインバンクである方が対象となりそうです。
◆まとめ
という訳で今回は、住宅ローン金利が安い銀行をランキングでご紹介してきました。
金利が動く時期なので、借りる先をよく考えることが大切ですね
この記事が皆さんの銀行選びの参考になると嬉しいです✨
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