今回は債務整理に関していただいた質問に答えていきます。
40代主婦です。ストレス発散で高額の買い物を重ね、クレカのリボ払いが払えなくなりました。債務整理をしたら家族にバレますか？夫と小学校高学年の子供にどんな影響が出るのかも心配です…
◆家族にバレる？
結論：原則はバレませんが、バレるケースもあります
債務整理は「債務者」と「金融機関」との問題なので、原則として家族に通知が行くことはありません。
そういう意味では、家族にバレることはありません。
しかし、以下のケースでは家族にバレることも考えられます。
①家や車が処分されるケース
債務整理には、
①自己破産
②個人再生
③特定調停
④任意整理
の４種類があります。
このうち、自己破産は自宅や車が処分されるので、これらが自分名義となっていたらまず間違いなくバレます。
夫の単独名義だったら大丈夫です
個人再生には住宅ローン特則を使って持ち家を手放さない方法もあります。
しかし、住宅ローン特則は住宅ローンの返済中に限られるので、住宅ローンを完済している人は難しいでしょう。
②官報
自己破産と個人再生は住所・氏名が官報に掲載されます。
官報をチェックする人は少ないですが、ここからバレる可能性もゼロではありません。
③家族が保証人
債務者が債務整理を行ったら、金融機関は保証人に返済を求めます。
もし家族が保証人だったら、100％バレると思って間違いありません。
④郵送物や電話
債務整理は、裁判所や金融機関とのやり取りがひんぱんに発生するので、郵送物や電話が数多くきます。
代理人を立てていない場合、家族にバレる可能性がそれなりに高いと思われます。
対策としては、弁護士や司法書士などの代理人を立てると、郵送物や電話は代理人にいくから安心です。
特定調停は基本的に代理人を立てないので、バレる可能性は高いです
◆夫や子供におよぼす影響
①原則：影響はない
質問者のように主婦の方が債務整理を行う場合、原則として夫や子供に影響が出ることはありません。
夫の職場に知られることはなく、査定や昇進、退職金、年金にも影響はありません。
夫がローンで車を買ったりクレジットカードを作るのも基本的には問題ありません。
子供が推薦入学で受験する場合や就職する際にも、関係ありません。
戸籍謄本に「債務整理」のことは記載されないので、子供の結婚にも影響はないでしょう。
②例外：影響が考えられるケース
前述のとおり、住宅ローンが本人名義となっていたら、自宅を取られるケースがあります。
この場合、家族は引っ越しを強いられ、子供は転校などの不利益を受けることとなります。
対策として、自宅が本人名義の場合は任意整理を選ぶと良いでしょう
また夫の金融取引は例外的に影響を受けます。
妻が債務整理対象とした金融機関に夫が取引を申し込むケースです。
この場合、住所や電話番号などの情報から妻の同居家族と判定され、金融機関は審査に慎重になるでしょう。
対策としては、債務整理対象でない金融機関を選んだ方が良いでしょう
子供の進学に影響はありませんが、奨学金の保証人にはなれません。
対策としては、夫が保証人になれば良いと思います
◆まとめ
という訳で今回は「債務整理が家族に及ぼす影響は？」という質問を考えてきました。
結論はこうなります
- 原則として家族にバレない
- 原則として家族に影響はない
- 例外的にバレたり影響が出ることもあるが、対策が可能
借金問題はとにかく早く解決することが大切なので、一人で悩まず、専門家へ相談するところから始めましょう。
安価でおすすめの法律事務所をまとめているので、参考にされてください。
これらの記事が、借金に悩む皆さんの役に立てば幸いです✨
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