受任通知書を出せば、
「もう督促は一切来ない」
そう思っていました。
でも、現実は少しだけ違いました。
◆受任通知書を出した後に起きたこと
弁護士事務所から
本日、各債権者に受任通知書を発送しました
という連絡をもらったのは、1月27日(月)。
ここから、生活が一気に静かになる――
そう思っていました。
🔍ミニ解説|受任通知書(letter of representation)とは?
弁護士などが債務整理を受任したことを債権者に伝える書面。受任通知書が債権者に届いた場合、貸金業者などの債権者は直接の取り立てや督促を行うことが原則として禁止されている。
◆ポロポロと届く、債権者からの連絡
実際は、受任通知書発送の後も、連絡は完全にゼロにはなりませんでした。
- 1月27日(月):クレジットカード会社から委託を受けた債権回収会社より、和解の案内が郵送された。
- 2月3日(月):銀行系クレジットカード会社よりカードを返却するよう弁護士事務所に連絡が入った。該当するカードを弁護士事務所へ郵送した。
- 2月3日(月):車のローン会社から車の引き揚げについて弁護士事務所に連絡が入った。車種を聞かれたのでトヨタ・ハリアーと伝えた。
- 2月4日(火):クレジットカード3社から同時に督促のハガキが届いた。
- 2月7日(金):教育ローンの会社より督促のハガキが届いた。
- 2月9日(日):▲▲銀行よりカードローンの利用停止通知がWeb上で届いた。
- 2月10日(月)15:29、クレジットカード会社から自宅の留守電にメッセージが入っていた。「お伝えしたいことがあるので050-000-0000に連絡ください」ということ。
- 日付不明:フリマアプリの後払いから、アプリ上で督促が表示された。弁護士へ申告し忘れていたのですぐに弁護士事務所に報告。
こうして並べると、
結局、全然止まってないじゃないか
と感じるかもしれません。
それは、事実として間違っていません。
◆でも、すべて弁護士に転送するだけだった
ただ、ここで一つはっきりしていたことがあります。
私は、何一つ対応していません。
届いたハガキ、留守電、アプリの通知。
すべてを、そのまま弁護士事務所のLINEに転送しました。
すると返ってくる返事は、ほぼ同じ。
「対応不要です」
「こちらで対応します」
「お気になさらなくて大丈夫です」
フリマアプリの後払いについても、
申告漏れですね。こちらで処理します。対応不要です
と、あっさりしたものでした。
◆督促が来ても、精神的プレッシャーはなかった
不思議なことに、
連絡の“数”はそれなりにあったのに、
精神的なプレッシャーはほぼゼロでした。
なぜか。
まず、受任通知書の後に来ている連絡は、
タイミング的にキャンセルが間に合っていないか、うまく社内で連絡が
回っていないケースと思われます。
→代表の住所に受任通知書が届き
→債権管理の部署に通知書が転送され
→担当者が督促のリストから外す
大きな会社が多いので時間もそれなりにかかるでしょうし、
そもそも延滞しているような債務者のために、
誤って督促してしまってはいけない!
などと、そこまで気を使っていないとも思われます。
次に、債権者から連絡が来ても、
- 自分で返さなくていい
- 説明しなくていい
- 謝らなくていい
- 判断しなくていい
ただ機械的に「転送する」だけで、精神的・実務的な負担がないこと。
受任通知書の本当の効力は、
督促を完全に消すことではなく、
対応の責任をすべて弁護士に移すことなのだと、このとき実感しました。
◆「連絡が来た=失敗」ではない
債務整理を考えている人の中には、
受任通知書を出したのに連絡が来たら失敗なのでは?
と不安になる人もいると思います。
でも、少なくとも私のケースでは違いました。
- 連絡が来ても
- 督促が届いても
- 留守電が入っても
やることは一つ。弁護士に伝えるだけ。
それで、すべてが回っていきました。
◆まとめ|静かに効いてくる安心感
受任通知書を出した後、
世界が一気に静かになるわけではありません。
でも、
「自分が前に立たなくていい」
という安心感は、確実に効いてきます。
督促が来ても、
もう一人で受け止めなくていい。
この感覚を知れただけでも、
債務整理に踏み出した意味はあったと、私は思っています。
次回は、
「受任通知書の後に、生活の中で実際に変わったこと」
について書いていく予定です。
この記録が、
いま同じように悩んでいる誰かの参考になれば嬉しいです📓


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