【債務整理日記|第11話】 妻名義で車のローン審査を申し込んだ日

車がない生活は、思っていた以上に不便でした。

債務整理の手続きを進めている最中、私は新たにローンを組めない立場にあります。

それでも生活のため、妻の名義で中古車のローン審査に申し込むことになりました。

通らないかもしれない不安を抱えながら、車を見て回ったあの日のことを振り返って書いています。

▪️なぜ、妻名義で車を探すことになったのか

実は、ハリアーの2つ前に乗っていた車も中古車で、大手の中古車販売店から購入していました。

当時の担当者とは顔なじみで、今回も連絡を取ろうと思えば取れる状況です。

しかし今回は、同じ店に行く気にはなれませんでした。

債務整理の手続きを進めており、すでに受任通知も出ています。

私自身の名義では新たにローンを組むことができず、車を買うとすれば妻名義にするしかない状況でした。

顔を知っている担当者の前で、事情を説明するのは正直つらい。

「なぜ名義が違うのか」「なぜローンを組めないのか」

聞かれなくても、こちらが勝手に気にしてしまう。

そんなことを考え、今回は別の中古車店に行こうと決めました。

車が必要な事情は変わりません。

ただ、以前と同じやり方はもう通用しない。

その現実を受け入れたうえで、できる選択肢の中から進むしかないと思っていました。

▪️中古車店で、最初に聞いたこと

対応してくれたのは、ベテラン風の男性店員でした。

年齢ははっきり分かりませんが、場数を踏んでいそうな落ち着いた雰囲気で、こちらの話も遮らずに聞いてくれます。

少しだけ、気持ちが楽になりました。

一通りの挨拶を済ませたあと、私は最初に聞きたいことをそのまま伝えました。

「パート収入のみの妻名義で、ローンは組めますか?」

遠回しに聞く余裕はありませんでした。

車を見て回って期待してから「無理です」と言われるのが、一番つらい。

可能性があるのかどうか、それだけを先に知りたかったのだと思います。

男性店員は、少しも驚いた様子を見せずに答えました。

不可能なんてことは、全然ありませんよ

最終的には審査を受ける必要がありますが、奥さまの収支を組んでみれば、審査に出す前にある程度わかることもあります

その言葉を聞いて、期待が一気に膨らんだわけではありません。

ただ、「最初から門前払いではない」という事実だけで、十分でした。

まずは車を選んでみましょう。返済できそうかどうか、一緒に考えてみませんか

そう言われて、ようやく展示されている車に目を向ける気持ちになりました。

この時点では、まだ半信半疑。

通るかどうかよりも、「現実的な選択ができるか」を探している感覚に近かったと思います。

▪️燃費を重視して選んだ、現実的な一台

希望する車の条件を聞かれ、少し考えました。

贅沢を言える立場ではありませんが、ひとつ挙げるとすれば「燃費が良いこと」でした。

それまで乗っていたハリアーは、ガソリンモデルでした。

カタログ上の燃費はリッター15km前後とされていましたが、実際には10km少しといったところ。

ガソリンタンクも大きく、ガソリン価格が高い時期だったこともあり、1回の給油で1万円近くかかることもありました。

ガソリンスタンドに向かうたび、気持ちが重くなる。

今思えば、あの感覚がすでに家計の限界を示していたのかもしれません。

最初は軽自動車を考えていました。

税金も安く、維持費も抑えられる。

生活を考えれば、自然な選択だったと思います。

ただ、店員さんが勧めてくれたのは、トヨタのハイブリッド専用モデルであるアクアでした。

燃費で言えば、王様みたいな車ですよ

その一言に、思わず反応してしまいました。

実家への帰省など、遠出をすることも考えると、燃費の良さはそのまま安心感につながります。

軽自動車より税金は高くなりますが、燃費を考えればトータルでは悪くない選択に思えました。

先代はトヨタ・ハリアー、その前もトヨタのミニバン。

気づけば、ずっとトヨタ車に乗ってきました。

濃いブルーのボディカラーも悪くなく、見た目も想像していたよりしっかりしている。

このあたりで、気持ちはほぼアクアに傾いていました。

「背伸びしすぎず、でも妥協しすぎない」

そんな落としどころに思えたのです。

▪️ローン審査を待つ時間に考えていたこと

車が決まり、見積もりが出ました。

諸費用込みで、およそ120万円。

5年ローンにすると、月々の返済額は2万2,800円になります。

妻のパート収入は、手取りで月に7万円ほど。

そのほとんどを生活費に回していることを考えれば、決して余裕があるとは言えません。

正直なところ、「本当に通るのだろうか」という気持ちの方が強くありました。

店員さんに案内され、タブレットでローンの申し込みを進めます。

入力しているのは妻ですが、その横で画面を眺めながら、私は何も言えずにいました。

この収入で、車のローンを組ませる。

頭では「生活に必要だから」と分かっていても、気持ちは簡単に割り切れません。

「こんな状況になって、ごめん」

声には出しませんでしたが、心の中でそう思いました。

申し込みが終わり、結果を待つ時間。

長かったわけではないはずですが、妙に落ち着きません。

もし否決だったら、次はどうするのか。

車のない生活に戻るのか。

それとも、別の選択肢を探すのか。

そんなことを考えているうちに、店員さんがこちらに戻ってきました。

「審査、通りました」

短い一言でした。

タブレットの画面には「承認」の表示。

その瞬間、肩の力が抜けました。

大きく喜ぶというより、「とりあえず、生活は回せる」という安堵に近い感覚だったと思います。

こうして、我が家に車が戻ってくることが決まりました。

▪️まとめ

ローン審査の通過は、我が家にとって久しぶりの明るいニュースとなりました。

これからまた幾つかの問題が出てくるのですが、長くなりそうなのでまた次回で書きたいと思います。

債務整理はこれからも続いていきます。

日記の続きはこちら!

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