12月は師走(しわす)。
お師匠さま(僧侶)も走り回る忙しい時期であり、銀行員も走り回っています。
たまには立ち止まって、終の棲家(ついのすみか)について考えるのも一興でしょう。
そこで今回は、住宅ローンの金利が安い銀行をランキングでご紹介していきます。
でも住宅ローンの金利ランキングってどこも同じでしょう?
確かに同じ条件でランキングすれば同じ結果になるはずです。
しかしサイトによってランキング条件が異なるのです。
サイト名 | ランキング条件 |
モゲチェック | 厳選20銀行の最新情報から比較 |
価格.com | 金融機関約25社、掲載プラン約700件以上から比較 |
SUUMO | SUUMO住宅ローンページに掲載している銀行の住宅ローンを対象 |
当サイトのランキングは、メガバンク・地銀・ネットなどすべての銀行を対象としているところが特徴です。
それでは見てまいりましょう!
◆住宅ローンの金利が安い銀行ランキング
それでは住宅ローンの金利が安い銀行ベスト10(2024年12月現在)をご紹介します。
銀行名 | 住宅ローン金利 | |
1位 | auじぶん銀行🥇 | 0.194% |
2位 | 横浜銀行🥈 | 0.300% |
3位 | 三菱UFJ銀行🥉 | 0.345% |
4位 | みずほ銀行 | 0.375% |
5位 | りそな・埼玉りそな銀行 | 0.390% |
6位 | SBI新生銀行 | 0.410% |
7位 | みなと銀行 | 0.445% |
8位 | 関西みらい銀行 | 0.445% |
9位 | 住信SBIネット銀行 | 0.448% |
10位 | 中国銀行 | 0.450% |
メガバンク、地銀、ネットバンクと満遍なく入りました。
地銀は西日本の銀行が多く、西低東高の傾向が見られますね。
ここに紹介している金利は最安金利であり、適用条件が付くものが多くあります。
その条件も含めて個別にご紹介していきます!
第1位 auじぶん銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
auじぶん銀行 | 0.194% | ・借り換え限定 ・変動金利 ・au回線、じぶんでんき、指定ネットサービス、J:COMを契約した場合 |
第1位に輝いたのは auじぶん銀行🥇
2008年にKDDIと三菱東京UFJ銀行(当時)が折半出資で設立したネット銀行です。
auじぶん銀行は12月より、住宅ローン借入時の自己資金の金額に応じて適用金利を引き下げることを発表しました。
auじぶん銀行、住宅ローン最優遇引き下げ 業界最低水準https://t.co/TucM1bxld4
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) November 29, 2024
まず50歳以下の人が、①特約なしの一般団信で、②物件価格の80%未満の借り入れで、③変動金利を選ぶと0.344%が適用されます。
そこから、
- au回線契約 ▲0.07%
- じぶんでんき契約 ▲0.03%
- J:COM NET またはコミュファ光を契約 ▲0.03%
- J:COM TV を契約 ▲0.02%
と割引となり、全部契約すると0.194%となるのです。
携帯、電気は必ずどこかと契約するものだから無駄にはなりません。
ネットと有料TVもその分金利が安くなるから、入った方がオトクでしょう
第2位 横浜銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
横浜銀行 | 0.300% | ・申込期間:2024年4月1日(月)から2025年3月31日(月) ・融資手数料型金利プラン(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・横浜銀行にて給与振込 ・スマホアプリ「はまぎん365」を利用 |
2024年11月、住宅ローン金利が一番安いのは横浜銀行となりました🥉
横浜銀行は名前の通り、神奈川県横浜市に本店を置く第一地銀です。
預金は17兆円、貸出金は14兆円を超え、単体では日本最大の地方銀行となっています。
住宅ローン金利の下限は堂々の0.300%。
メガバンクなどとの競争が激しい一方で体力もあるため、この金利が提供できるのでしょう
優遇金利の適用条件は、手数料型金利プラン(融資額の2.2%)を選択するほか、給振指定とスマホアプリの利用が必要です。
第3位 三菱UFJ銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
三菱UFJ銀行 | 0.345% | ・変動金利タイプ ・融資事務手数料2.2% |
3位には三菱UFJ銀行が入りました🥇
メガバンクは金利引き上げが先行していたため、少し前までは金利ベスト10に入っていませんでした。
地銀やネットバンクが引き上げに追随してきたため、再び上位に顔を出していますね
0.345%は変動金利で最優遇された時の金利。
新規の場合は年0.345% ~ 年0.425%のどれかになりますが、借り換えの場合は必ず0.345%が適用されます。
第4位 みずほ銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
みずほ銀行 | 0.375% | ・変動金利タイプ ・融資事務手数料2.2% |
4位にはみずほ銀行が入りました。
三菱UFJと同じく、久々のベスト10入りとなっています。
三菱UFJと違うところは、新規でも借り換えでも必ず0.375%が適用されるところ。
三菱UFJは場合によっては0.425%になってしまう可能性があるため、よく検討する必要がありそうです。
第5位 りそな・埼玉りそな銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
りそな・埼玉りそな銀行 | 0.390% | ・2025年3月31日までに事前審査 ・2026年3月31日までに融資実行 ・「団信革命」「ペア団信(ペア一般団信、ペアがん団信)」の利用が前提 ・変動金利タイプ ・融資事務手数料2.2% |
5位はりそな(埼玉りそな)銀行。
メガバンクに続き、久々のベスト10入りとなりました。
りそなと埼玉りそなは、厳密にいえば違う銀行ですが、住宅ローン商品は全く同じ内容なので同列に扱っています
最優遇金利の適用条件は団信加入が前提となっているので、健康上の理由などで団信が使えない方はもう少し高い金利となります。
第6位 SBI新生銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
SBI新生銀行 | 0.410% | ・契約期間:2024年11月 ・手数料定率型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利(半年型) |
6位にはSBI新生銀行が入りました🥉
SBI新生銀行は、SBIホールディングス傘下の普通銀行で、日本長期信用銀行を前身としています。
長銀は1998年10月に破たん。
外資主導で再建され、2000年6月には新生銀行に名称を変更。
その後、SBIホールディングスの子会社となり、現在の名称となりました。
ここも優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で手数料定率プランを選ぶのみ。
手数料も他行と同じ2.2%となっています
第7位 みなと銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
みなと銀行 | 0.445% | ・融資手数料型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利 |
みなと銀行は神戸に本店を置く第二地銀です。
阪神銀行と兵庫銀行をルーツとしており、現在はりそなホールディングスの傘下となっています。
ここも優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で手数料定率プランを選ぶのみ。
第二地銀で0.50%を切ることができるのは、大手金融グル―プに属しているからなのでしょう
第7位 関西みらい銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
関西みらい銀行 | 0.445% | ・2024年10月1日~2025年3月31日の期間に事前審査を申込 ・融資手数料型(借入金額×2.2%(消費税込み)) ・変動金利 ・以下【A】【B】【C】すべてを利用 【A】給与振込 【B】りそなグループアプリ 【C】りそなカード(クラブポイントプラス)、公共料金自動引落(1項目以上) 、iDeCo(イデコ)加入、積立式定期預金または積立投信(1万円以上/月)のいずれか1項目 |
関西みらい銀行は、大阪市に本店を置く第一地銀です。
近畿大阪銀行(大阪銀行、近畿銀行)と関西アーバン銀行(関西銀行、幸福銀行、びわこ銀行)をルーツとしており、現在はりそなホールディングスの傘下となっています。
みなと銀行と同じ金利なのは、同じ金融グループであることも関係しているのでしょう。
しかし、金利の適用条件は関西みらい銀の方が厳格。
給振指定やカードを作るなど、いわゆる囲い込み戦略が取られていますね
第9位 住信SBIネット銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
住信SBIネット銀行 | 0.448% | ・変動金利 ・物件価格の80%以下で借り入れの場合 |
住信SBIネット銀行は名前の通り、
- 三井住友信託銀行
- SBIグループ
が、2007年に共同で設立したネットバンクです。
銀行でありながら正社員の半数がシステム開発等に従事し、IT技術を駆使した金融サービスを展開。
審査のほとんどをAIで完結させ、維持費のかさむ直営の支店は持っていません。
経費率ではメガバンクや地銀の多くが60~70%台で並ぶのに対して、住信SBIネット銀は50%を切っています。
銀行というよりはテック企業ですね
優遇金利の適用条件はシンプルで、変動金利で自己資金割合が20%以上というもの。
自己資金割合が高い方がデフォルトリスクが低いため、金利を低くできるのでしょう。
こんなところにもテック企業らしさが出ています
第10位 中国銀行
銀行名 | 住宅ローン金利 | 金利適用条件 |
中国銀行 | 0.450% | ・手数料定率タイプ(融資額×2.20%+33,000円※最低143,000円) ・期間金利変動(6か月固定) |
中国銀行は岡山県に本店を置く第一地銀です。
実直であまり無理をしない印象がありますが、住宅ローンには力を入れてるんですね
金利の適用条件はシンプルで、変動金利で融資手数料型を選択すること。
手数料の算式は(借入金額×2.2%+33,000円※最低143,000円)となっており、手数料は若干シビアとなっています。
◆まとめ
という訳で今回は、住宅ローン金利が安い銀行をランキングでご紹介してきました。
金利が動く時期なので、借りる先をよく考えることが大切ですね
この記事が皆さんの銀行選びの参考になると嬉しいです✨
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