大阪の弁護士、そして司法書士との電話相談を経て、
「依頼するなら大阪の弁護士がいい」
という気持ちは、かなり固まっていました。
ただ、現実的な問題として残っていたのが、直接面談義務です。
◆地元の弁護士に相談しようと思った理由
弁護士には原則として、
依頼者と直接会って面談をしなければ、債務整理事件を受任できない
というルールがあります。
つまり、大阪の弁護士に依頼するなら、一度は大阪まで足を運ばなければならない、ということです。
仕事終わりに行ける距離ではありません。
移動時間も、交通費も、正直なところ負担でした。
その点、地元の弁護士であれば――仕事帰りに事務所へ立ち寄ることもできます。
個人再生では裁判所が関わります。
大阪の弁護士が、私の地元の裁判所で手続きを進めるというイメージにも、どこかピンと来ていませんでした。
「直接面談義務があるなら、地元の弁護士の方が合理的なのではないか」
そう考え、私は地元の弁護士事務所にも相談してみることにしました。
◆地元の弁護士事務所へ問い合わせた
地元の弁護士事務所も、ネットで探しました。
所在地、ホームページの雰囲気、取り扱い分野。
いくつか見比べた中で、
「ここなら話を聞いてみたい」
と感じた事務所に、WEBフォームから問い合わせをしました。
ほどなくしてメールで返答があり、初回相談の案内が届きました。
初回面談は、
- 電話面談
- 直接面談
のどちらかを選べるとのことでしたが、私は「電話面談」を選びました。
そして、またしても――愛車:トヨタ・ハリアーの車内で、電話をかけることになります。
◆地元弁護士との電話面談で感じたこと
電話の向こうの弁護士は、若い印象でした。
口調は丁寧で、受け答えもきちんとしており、対応自体に不満はありませんでした。
話した内容も、
- 借金の状況
- 収入や資産
- 私の希望
といった点については、大阪の弁護士とほぼ同じです。
結論も同様で、
現状であれば、個人再生が適当でしょう
というものでした。
冷静に考えれば、判断は妥当だったと思います。
それでも、電話を切ったあと私はしばらく考え込んでいました。
◆決定的に違った「感覚」
地元の弁護士は、悪くありませんでした。
対応も丁寧で、説明も分かりやすかった。
条件だけを見れば、十分に「アリ」だったと思います。
それでも――大阪の弁護士と話したときに感じた、あの**「噓みたいに心が軽くなった感覚」**は、ありませんでした。
理由は、はっきりとは分かりません。
弁護士としての経験の差かもしれません。
大阪の事務所は弁護士が一人で、私が話した弁護士がそのまま担当になると思います。
一方、地元の事務所も大規模ではありませんでしたが、実際の担当が誰になるのかは、まだ分かりません。
あるいは、三度目の相談で、私自身の感情が鈍っていたのかもしれません。
それでも――人生を左右しかねない決断だからこそ、私は「感覚」を無視できませんでした。
◆それでも大阪の弁護士を選んだ理由
直接面談義務がある。
遠方まで会いに行かなければならない。
それでもなお「この人に任せたい」と思えたのは、大阪の弁護士でした。
借金総額は4,000万円。
軽い気持ちで選べる状況ではありません。
合理性だけで見れば、地元の弁護士は魅力的でした。
それでも私は、一度大阪まで足を運ぶ負担を背負ってでも、あの安心感を信じたいと思ったのです。
◆まとめ
直接面談義務があったからこそ、私は地元の弁護士という選択肢を真剣に考えました。
その上で、
「遠方でも大阪の弁護士に依頼する」
という結論に至りました。
次回はいよいよ、大阪の弁護士事務所を実際に訪れ、正式に依頼するまでの話を書こうと思います。
この日記が「どの弁護士を選ぶべきか」で悩んでいる方の判断材料の一つになれば幸いです。


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